子ども時代に過ごした年末年始の思い出 1
子どもの頃は年末年始が大好きだった。
終業式 → 冬休み → クリスマス → 大晦日 → お正月
何て素晴らしい流れなんだろう。もともと寒いのも平気だったし、冬休みの宿題なんて書き初めぐらいだったから、特に困ることもなく毎年楽しく過ごしていた。
クリスマスの日の早朝は、2歳上のお姉ちゃんとお互いに起こし合って枕元に置いてあるプレゼントを開封するのが恒例となっていた。プレゼントはいつもお菓子の詰め合わせとセットになって置かれていて、サンタさんはそれを毎年同じ包装紙で包んでくれていた。地球にやさしい。
サンタさんへのお手紙は毎年書いていたような気がするけれど、お願いしたプレゼントが贈られた記憶はほぼほぼない。近所の友達はお手紙に書いたプレゼントが届いた!って言ってたのに…ってガッカリしたこともある。だけど、サンタさんは毎年欠かさず来てくれていた。ありがとう、サンタさん🎅
一度、当時再流行していた"たまごっち"をお願いしたときは、「人気すぎてゲットできませんでした。ごめんなさい」という手紙が届いたこともある。サンタも大変だ。
そんな感じで彼の存在をぼんやり信じたまま小学校高学年に上がったわたしは、突然彼の秘密を知ることになる。
「ちょっと来て!プレゼント見つけた!」
姉に呼ばれてついて行くと、押し入れの奥から見覚えのある包装紙が見えた。…プレゼントだ。
何でこんなとこにあるん?以下、お察しのとおりである。
きょうだいに真実をバラされるのって、割とあるあるな気がする。(わたし調べ)
だけど、きっとこれで良かったんだと思う。わたしたちは家族にプレゼントを見つけたことを黙っていたし、気になる中身はわたしたち姉妹がとても喜ぶプレゼントだったから。
それにわたしはピュアな子どもだったので、あの出来事がなければそこそこの年齢になるまで信じていたかもしれない。あいたたた。
NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」(2013)で、主人公のアキ(能年玲奈さん)がサンタさんを高校生ながらも信じていて、周囲に呆れられる場面があったけれど、あれに似た状況が実際に起こっていたかもしれない。
成り行きに感謝。
つづく◎